『神鵰剣侠』

 Photo_3  
 
 
 
 
評価:100
    
内訳...義侠を主とする好漢及び物語の筋に感動 50点
          楊過の生き方に共感 40点
          小龍女万歳 10点

 
 
 
ストーリー:
孤児である楊過は、ある事件をきっかけに古墓派に師事することになる。
古墓派の継承者である絶世の美女、小龍女は不本意ながら楊過を弟子にするも、2人の間にはいつしか師弟の間にはあってはならない感情が芽生え始める。
小龍女の師姉、李莫愁の襲来によって、長年暮らした古墓を飛び出した2人はその後様々な災難に遭い、何度も離れ離れになってしまう。
 
絶情花の毒で瀕死の症状に見舞われた楊過は、薬と引き換えにある人物の首を取ってくるように解毒剤の持ち主に命じられる。
標的は、宋を攻めるモンゴル軍を襄陽でくい止めるために奮戦している大侠、また亡父楊康の義兄でもある、郭靖とその妻黄蓉であった。
折りしもその時、襄陽ではモンゴル軍の猛攻と、宿敵金輪法王一派の襲撃、黄蓉の出産が重なり、楊過の行動一つで宋の浮沈が決まる状況であった。
 
自分の命より大義を貫いた楊過は黄蓉に子供を返すため、黄蓉一派は解毒剤を楊過に渡すために絶情谷に迫る。
薬を手に入れた楊過だったが、小龍女は治ることのない重傷を負っており、一人で生きることを良しとせずに、薬を捨ててしまう。
激戦を終え、一晩を過ごした一行だったが、翌朝、小龍女の姿はなかった。
絶情谷で誰も近づかない断腸崖の壁には小龍女が楊過に宛てた筆跡が残っていた。
 
十六年後、ここで再会しましょう
夫婦の情は深いもの、決して約を損なわないで

 
失踪の理由を理解できなかった楊過だが、仲間の説明から、十六年待つことを決心する。
しかし。。。
 

  

楊過の生き方に非常に共感を持つとともに、世のため人のために生きる人々がとても魅力的に描かれた作品。
武芸を学ぶことの大切さ、それを行使する心の持ちよう、この作品からはたくさんのことを学んだ。
楊過と小龍女の純愛と、義侠の精神が心に響いた。
人生最高の一冊。
今までで一番読みかえした小説。
 
 
 
好きな場面
十六年後に楊過が断腸崖に立ったとき以降のくだり

| | コメント (0) | トラックバック (0)

『奪還-引き裂かれた二十四年』

41xpkg9rmgl_ss500_1_2
 
評価:70点
   
   内訳…日本の政治家って無駄飯食らい 40点
              筆者への共感 30点 


 
内容:

北朝鮮に拉致され、無事生還したメンバーの一人蓮池薫さん。
彼の兄が拉致被害者家族会創設、政治家との交渉、自分で行った探索など、多くの苦労と成果を綴った作品。
 
先に悪い点を述べると、感情的になりすぎてかなり意見が主観的なところがある。
それは当事者の立場からすれば当たり前かもしれないが、少し読みにくいところもあった。
ただ、その一言一句に彼が読み手に伝えたいことが、文面から飛び出そうな熱意はこもっていた。
もし、この内容を全て信じるとしたら、いかに日本の政治家が使えない人間の集団であるか、目の当たりすることになる。
言葉だけで何もしない人、選挙を意識してパフォーマンスとして立ち回る人、協力の姿勢から掌を返して裏切る人、これが政治家なのかと落胆する。
現首相や元外相が、恩着せがましく家族会に接触する様は苦笑してしまう。
日本の弱腰外交、腐敗官僚制度に天誅を与えたくなる一冊。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

『水滸伝』

Photo_2
 
評価:93点
     内訳...真の漢の生き様を見た! 50点
          人の心を結ぶ志が熱い 40点
          林沖強し 3点

 
 
ストーリー:
舞台は中国、時代は宋王朝。
腐敗した役人政治のもとで、国を変えるために男たちが立ち上がる!
その寄る辺となったのが自然の要害梁山泊と「替天行道」の志。
晁蓋宋江を首領に、100人以上の無頼漢が集って打倒宋に気炎をあげる!
林沖騎馬隊、史進遊撃隊、李俊水軍隊や各要塞を守る楊志秦明花栄朱仝董平など、多くの男たちが首領に惹かれて集う様は胸を打たれる。
山賊から反乱軍へと扱いが変わっていく梁山泊軍に対して、官軍も質が上がっていき、反乱は苦戦を強いられる。
梁山泊軍の運命や如何に!?
 
北方謙三が従来の水滸伝にメスを突っ込んで内容をかなりオリジナリティ溢れるものにした作品。
108人の無頼漢に縛られずに、それを取り巻く重要キャラもいる。
何より気に入っていた男が序盤で殺されて、一瞬読む気を失くした。。。
林沖騎馬隊の圧倒的な強さが面白いし、林沖自身の人間性も魅力的だ。
多くのキャラにしっかり性格と役割があって、ストーリーは濃い。
歴史好きな人なら是非一読あれ。 
 
 
好きな場面:
朱富の店で、偶然集った梁山泊の豪傑たちが酒を飲みながら語りあう
最終戦の序盤で林沖騎馬隊が交戦中の敵将の首を一気に獲る
花栄が強弓で敵指揮官を射抜き、梁山泊軍が沸き返る

| | コメント (0) | トラックバック (1)

『書剣恩仇録』

Photo_2

評価:85点
  
 内訳...紅花会の義侠心に乾杯 50点
       ヒロインに惚れた 35点
 
 
ストーリー:
陳家洛率いる紅花会が清王朝に対して滅満興漢の志を貫くのがこの小説の軸。
話は今上帝である乾隆帝の出生の秘密絡みで始まる。
前半は紅花会の4番目の幹部の救出劇、後半は回族(ウィグル族)と清の戦争に大きく分けられる。
著者金庸の処女作であり、他の作品とは色が違うと思うところもあって面白い。
主役が始めから武芸の達人である点、主役が最強でない点、カップルが多く誕生する点がその典型例。
中でも一番の幸せ者は陳家洛カスリーだが。。。
 
この作品は時代背景が清の時代だから武芸がいかにすごくても鉄砲持ち出したら終わりなのでは…
そんなことより俺が一番読んでて気持ちよかったのは紅花会の豪傑文泰来の奔雷手が炸裂したとき。
彼が暴れるととりあえず敵は即死するのがナイス!
無塵道長の追魂奪命剣も強かった!
 
 
一番好きな場面
陳家洛カスリーと出会って回族の祭りに参加する辺り。
心があったまった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

『ダヴィンチ・コード』

Photo

 
評価85点
      内訳... 宗教とか未知への探究心 60点
          著者の頭の良さと先の読めなさへの感心 25点


 
ストーリー
学者のラングドンと女性捜査官のソフィが濡れ衣、過激派宗教団体からの追跡、など多くの困難に苦しめられながらも、ソフィの祖父が残した謎を手がかりに秘密組織の中核となるある秘密へと導かれていく。偶然に出会ったはずの2人が実はこの謎を解くためのキーパーソンだった。。。
 
なによりシオン修道会ってすごっ!どこまでがフィクションなのか分からないけれども、この作品が7000万部のベストセラーになったらキリスト教会は困るわな。。。
現在の「セックスは卑しいもの」「女性は○○たるもの」とかいう倫理観は日本では明治の文明開化時期に入ってきた欧米文化の影響っていうのは知ってたけど、それがキリスト教の思想から流れてたとはね。
宗教に興味が湧いた逸品でござった。

| | コメント (0)

『博士の愛した数式』

P6270725

評価80点


ストーリー
記憶が80分しかもたない「博士」、家政婦の「わたし」、わたしの息子「ルート」の三名が中心となって話が進む。博士の人間性が変わっていて、わたしが色々と苦労する。ルートの出現によって博士との生活が変わり、仕事は順調かに思えたが…

博士がめちゃくちゃ数学に長けているのがツボだった。
素数の話とか関心するところが多々あった。
覚えているのが
「2以外の全ての素数は2n+1と2n-1に分類できる」っていうところ。
数学嫌いな人でも数学に興味をもってしまうようなお話だった。

| | コメント (0)